白泉社

奴隷の少女・ラーレには誰にも言えない秘密があった。それは王子・ルスランとの密会。幼い頃から親しい2人は、身分差はあるもののこうして定期的に会い、楽しい時間を共有していた。そんなある日、宮殿で起きた大きな爆発によって、2人の立場は逆転してしまう。

化け狐の玉藻は人間に一族を滅ぼされた恨みから、数々の国を傾けてきた。しかしとある戦いで出会った愚直な若武者・直澄は敵でありながら玉藻の命を助け、自分の城に住まわせてくれるらしい。そんな直澄を妬む者も多く、彼の命を狙った計画が練られていた。

貧乏伯爵家の一人娘・ルチェッタは、成り上がりの商人・カイルと婚約をする。爵位を求めるかわりに借金を肩代わりすると申し出たカイルとルチェッタの関係は冷え冷えとしており、2人は喧嘩ばかり。挙句の果てに結婚式当日、カイルのトラブルに巻き込まれて...

世界から春が消えて10年後の冬、春の代行者である花葉雛菊は、護衛官とともにある山を訪れる。そこには山頂を目指す少女・薺の姿が。代行者の存在は知っている薺だが、彼女が物心ついた頃から春は失われており、雛菊たちの存在に疑問を抱き……。

足と顔にひどい怪我を抱えていることから“傷痕王子妃”と王宮で蔑まれていたリリーシア。ある日バルコニーから突き落とされ、目覚めると傷を負う前の10歳に時間が巻き戻っていた。まだ幸せだった頃を目の当たりにしたリリーシアは、幸せに生きる道を探す。

公爵令嬢として厳しく育てられたリアナはさまざまな分野で秀でた才能を見せるが、その努力を家族から褒められたことがなく、いつも未熟者として叱責を受ける日々を過ごしていた。そんな彼女が家族に期待することをやめ、冒険者として新たな人生を始める。

故郷の里を国の守り神である水龍に沈められ、たった1人生き残った少女・琥珀は、復讐のために皇宮に出仕する。しかし故郷の仇である次期皇帝・水晶に会ってみると、彼は民を慈しむ心を持った優しい青年だった...。

リリエルは皇太子ルディウスとの結婚が決まった瞬間、自分が前世で読んでいたネット小説の“悪役妃”であり、物語の終盤に処刑台へ送られる運命にあることを思い出した。死を回避するため、清く正しい皇太子妃として過ごそうと決めたが……。

前世の記憶を思い出した貴族令嬢のエレナは、婚約者に束縛され、自由のない生活を送っていたが、農業への未練を抑えきれず衝動的に家を飛び出す。そこで自分の運命を変える男性に出会い…。農業への愛と知識を糧に新たな人生を切り拓く異世界転生ファンタジー。

ジャハリー家の一人娘・ラチエルが、困窮する家のために見た目・家柄・財力すべて完璧なファハドとの政略結婚を企てたことから始まるラブストーリー。ダメ元で求婚したところまさかのOKをもらうが、恋愛が苦手なラチエルはファハドに振り回されるばかりで…。