こんにちは。かわさき(@kawasa55_)です。
無期雇用派遣については、賛否両論ありますよね。
デメリットが多すぎ!
メリットが1個もないじゃん!!
という意見も目立ちます。
本当にそうなら、誰が得する制度なのでしょうか。
そこで今回は、無期雇用派遣のメリット・デメリットなどをまとめました。
今まさに無期雇用派遣になるか考えている人は、本記事を参考にしていただき、「本当にあなたにとって良い制度か」検討してみてください。
無期雇用派遣とは?
といっても、働き方は普通の派遣とほぼ同じです。
派遣会社(派遣元)との雇用期間に定めがなく、派遣先の仕事が終了しても派遣会社との間の雇用は継続します。
そして、無期雇用派遣は仕事が終わってから次の仕事が見つかるまでの待機期間にも、平均賃金の6割が支給されます。
無期雇用派遣のメリット
そもそも派遣社員にとってメリットってあるの?
まずは、無期雇用派遣のメリットから見ていきましょう。
同じ職場で3年以上働ける
無期雇用派遣の最大のメリットは、「3年ルールを回避できること」です。
そもそも無期雇用派遣という制度は、派遣社員が同じ派遣先で3年以上働けないという、3年ルールを回避するために生まれたものです。
派遣社員の中には、今いる職場が気に入っていて3年以上働き続けたい人もたくさんいると思います。
そういう人は、派遣会社の無期雇用派遣になれば3年以上働くことができます。
雇用が安定する
「契約期間に定めのない契約」に変わるので、雇用が安定します。
さらに、派遣先の仕事が終了して次の仕事が見つかるまでの待機期間にも平均賃金の6割が支給されます。
ただ、この待機期間については、派遣会社によって対応はさまざまです。中には、待機期間が長いと解雇されてしまう可能性もあるようです。
他にも、以前無期雇用派遣で働いていた友人が、待機期間中は派遣会社内で1日8時間の仕事をやらされたと言っていました。
自宅で待機しているだけでお金がもらえるような甘い制度ではありません
というわけで、一応メリットに入れましたが、それほど大きなメリットとは言えないかもしれません。
一般的に言われる「月給制になる・ボーナスがもらえる」は本当?
無期雇用派遣のメリットとして、上記のように書いているサイトが多いのですが、これは嘘です!
実は無期雇用派遣には2種類あります。
派遣会社で長く働いていて、3年ルール回避のために無期雇用派遣になった派遣社員は、月給制にならず、ボーナスも出ないことが多いです。
つまり、普通の派遣社員とほとんど待遇が変わりません。
各派遣会社には、無期雇用派遣専用の特別なサービスがあり、そのサービスを利用して無期雇用派遣になった人は、月給制やボーナスがあるようです。
じゃあ、無期雇用派遣専用の特別サービスを使えばいいじゃん!
とみなさん考えると思いますが、これらのサービスは誰でも利用できるわけではありません。
どのサービスも基本的に若い人で、これからのキャリアを形成する人向けのサービスです。しかも採用プロセスも結構厳しく、若ければ誰でも採用されるわけではありません。
無期雇用派遣のデメリット
悪い評判をよく聞くけど実際はどうなの?
それでは次に、デメリットについて見ていきましょう。
働く会社がどんどん変わる
無期雇用派遣になることで3年ルールは回避できますが、一生そこで働ける保証はありません。
普通の派遣と同じように、会社都合で働けなくなってしまうこともあります。
ここでずっと働きたかったから無期雇用派遣にしたのに!
と思っても、派遣先は容赦しません。本当にあなたを必要としているなら、派遣先はあなたを「直接雇用」として迎えているはず。
「直接雇用」にしていないということは、何かあった時に「あなたを手放す覚悟はできている」ということです。
勤務地が選べない
そして、無期雇用派遣でも今の派遣先で働けなくなった時には、派遣会社は次の会社を探してくれますが、その会社は基本「派遣会社によって」決定されます。
つまり、普通の派遣の時のように「○○駅から○○駅までの範囲で」や「残業は10時間以内で、絶対に土日休み」といった希望で探すことができなくなります。
もちろん希望の地域や職種など多少は考慮されますが、以前無期雇用派遣で働いていた私の友人は、通勤に2時間近くかかる職場ばかりで働かされたと言っていました。
また、メリットでも紹介したとおり、派遣会社は無期雇用のスタッフに待機期間中も給料を支払わなければなりません。そのため、待機期間が少なくなるよう、できるだけ早く次の仕事を紹介してきます。
人手不足で誰でもいいからすぐに欲しい!なんて案件に当たる可能性もゼロではありません。
そして、紹介されたところを次々断ってしまうと、業務放棄で最悪の場合「解雇」されてしまう可能性もあります。
もらえるお金が少なくなる可能性がある
無期雇用派遣になると「交通費が支給される代わりに時給が下げられる」という話をよく聞きます。
2020年4月から同一労働同一賃金になり、普通の派遣でも交通費が支給されるようになったので、無期雇用派遣になっても時給は下がらなくなったのかと思ったら、そうではないようです。
現在でもSNSなどでは、
- 無期雇用派遣になって給料が下がった
- 同一労働同一賃金もスルーされている
といった話を多く見かけます。
トータルでもらえるお金が少なくなってしまっては意味がないですよね。
コロナの影響で起きているデメリット
そして、今回のコロナの影響で、普通の派遣と同様に無期雇用派遣も大きな打撃を受けています。
特にコロナの影響で、無期雇用派遣でも「次の派遣先が決まらない」という事態が発生しているようです。
もし自分で転職活動をしたとしても、派遣会社から連絡があれば、そちらを優先しなければなりません。
おわりに
表面上はメリットがある無期雇用派遣ですが、フタを開けると派遣社員が働きづらい事情がたくさんあります。
現状、無期雇用派遣は、「派遣会社」においしい制度。
実際に以前無期雇用派遣で働いていた友人も、全然メリットがなかったと言っていて、今は別の派遣会社で普通の派遣で働いています。
そして私も3年ルール回避のために、今まで何度も派遣会社から無期雇用派遣の提案をされていますが、お断りしています。
あくまで個人的意見ですが、そのうちこの制度なくなるんじゃないの?って思っているぐらいです。
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